正確性実験最終回、ゴルフのアプローチを担当します。
なぜゴルフかというと私がゴルフ部に所属しているからです。ゴルフは大学から始めました。高校までは野球をしていました。ゴルフはお金がかかるスポーツだと思われていますが、学生ゴルファーはゴルフ場などのご好意で安くプレーができることが多いです。ゴルフ場キャディのバイトではバイト後ラウンド練習を無料でできます。様々な点恵まれております。ゴルフは大人だけのスポーツではなく、若者も楽しめるカジュアルさも備えていることを広め、幅広い層に普及させたいと最近思っています。
実験の話から逸れてしまいました。それでは本題に入っていきます。
<実験の感想>
今回は20m、50mのアプローチを実験で行いました。20mは日ごろよく練習する距離なので多少自信はありました。50mは自分自身苦手に感じている距離でした。今回用いたサンドウェッジはフルショットで85m位飛ばせます。50mはフルショットに近いですが、加減をしなければいけない中途半端な距離なので難しいです。しかし、今回の実験を通して50mのふり幅が分かるようになりました。練習になりました。
「プレーは、結果によって考えず
原因で考えるのが上達の秘訣である。
ベン・ホーガン 」
この言葉が今回の実験の目的です。
~ゴルフアプローチショットの正確性~
篠崎 真
1.はじめに
私は大学でゴルフ部に所属している。ゴルフは大学から始め、高校までは野球をやっていた。ゴルフは正確性を競うスポーツだと言える。日本語ではゴルフを孔球と言うように、各ホールごとに一つの穴へボールを狙って入れる競技である。その中でもアプローチやパターと言ったショートゲームはゴルフにおいて65%を占める重要性を持っていると言われている。その中で今回アプローチを取り上げて実験した。被験者は私一人だったため被験者間の比較はできなかった。
2.実験方法
被験者;大学ゴルフ部員、ゴルフ歴3年目、ハンデキャップ5程度、右打ち。
実験方法;①人工のゴルフ用マットから20mのところにターゲットを作る。そこを狙ってショットを行う。使用クラブはサンドウェッジ。ターゲットを原点とし、打ち出し方向に垂直なラインをX軸、打ち出し方向に平行なラインをY軸とした。被験者から見て原点から右をX軸のプラス方向、左をマイナス方向、原点から奥をY軸のプラス方向、手前をY軸のマイナス方向とした。
30球打ち、ボールの落下位置を原点からの距離をX軸、Y軸方向で測定した。
実験方法;②①の実験の距離を50mに伸ばした。40球球を打って①同様測定を行った。
①20mアプローチ
図1は20mのアプローチショットにおいて、被検者が打ったボールの落ちた位置を示している。
X方向では最大で65㎝の誤差であるが、Y方向では最大で310㎝の誤差がある。Y方向誤差が大きくなっている。計算上、目標からの距離における標準偏差においても同様にY方向よりもY方向の方が大きくなっている。(x;29.264、y;149,752)
グラフでは実際測定した数値を20mの距離で割った%で表示している。ターゲットに対して左右の狙いの方が正確で、距離感の方が合わせにくいことが分かる。
図1.20mアプローチの落下点
②50mアプローチ
図2は50mのアプローチショットにおいて、被検者が打ったボールの落ちた位置を示している。
X方向では最大で600㎝の誤差であり、Y方向では最大で1240㎝の誤差がある。Y方向誤差が大きくなっている。計算上、目標からの距離における標準偏差においても同様にX方向よりもY方向の方が大きくなっている。(x;266.9855、y; 418.1081)
全体の傾向としてはグラフの第2象限と第4象限を結んだ斜めのライン上に分布している。グラフでは実際測定した数値を50mの距離で割った%で表示している。ターゲットに対して左右の狙いの方が正確で、距離感の方が合わせにくいことが分かる。
図2.50mアプローチショットの落下点
4.考察
20mのアプローチは距離感にぶれが大きく左右のぶれは小さかった。この理由としてまず考えられるのがスイングの軌道である。20mのショットはスイングが小さい。その分クラブのフェースローテーション(※下部で説明しています。)が少なくなる。またバックスイングも小さく、クラブを下す際の位置エネルギーが小さくなる。勢いがつかない分クラブを制御しやすく確実にボールをインパクトできる。結果として、ターゲットに対する左右のぶれは小さくなる。距離感のズレの原因はアプローチショットが多関節を用いた連関的動作だということにあると考える。直前のショットの結果から、次のショットへその経験を生かそうとする。例えば距離が弱ければ先ほどよりも強くインパクトしよう、と考える。しかし、強くインパクトをしようと考えてもそれをどこで調節すれば良いのかはっきりと認識できていない。連関動作では、関わる身体部位の一部の動作が変化することで動作そのものが変化する。それぞれの動きが総合的に関わるので逆にどこか一部のみを変えて動きを調節するのが難しい。それ故距離感の調節は難しくなるのではないだろうか。
次に50mのアプローチについて考えてみる。50mのアプローチはフルショットに近い大きな動作になる。その分スイングにも勢いがつき、クラブのフェースローテーションも大きくなる。それにより20mのアプローチに比べ左右のぶれも大きくなっている。また、全体的なばらつきも大きい。スイングスピードが増すため正確性が損なわれるのであろうか。また、20mに比べて大きなミスも目立つようになっている。
結果で示したようなボールの斜めの分布について考察する。Y軸マイナス方向への打球はⅹ軸プラス方向へ集中し、Y軸方向プラスへの打球はX軸マイナス方向へ集中している。テークバックでクラブを上げた位置によって、どこまでボールが飛ぶか予測がつく。その予測に基づいてダウンスイングなどで多少の調整が行われると考える。バックスイングの時点で目標よりも大きな結果になりそうだと感じた瞬間、インパクトを少し弱めるような調節をするのではないだろうか。逆にバックスイングで目標の距離に足りないと感じるとインパクトではしっかりミートしようと心がける。そうしてそのインパクトの強さの調節はクラブとボールの接触時間に関わってくる。
インパクトを弱めようとするとクラブとボールの接触時間は短くなる。クラブはフェースローテーションを行っている。接触時間が短くなるとクラブはボールに対して“開いている”状況になる。クラブフェースが開いているとボールは右打ちの被験者から見て、右側に飛びやすく距離もでない。
インパクトを強くしようとするとクラブとボールの接触時間は長くなる。そうするとフェースローテションが進行しクラブが“閉じている”状況になる。クラブが閉じているとボールは被験者から見て左側に飛びやすく飛距離が出やすい。
その結果今回のようなボール分布になったと考えた。インパクトを強くしようとするとクラブとボールの接触時間は長くなる。そうするとフェースローテションが進行しクラブが“閉じている”状況になる。クラブが閉じているとボールは被験者から見て左側に飛びやすく飛距離が出やすい。
今回の実験では、被験者が一名であったため個人の傾向の分析になっている。レベルや経験の違う複数の被験者のデータを取りそこから改めて考察していく必要があると考える。
※フェースローテション
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| 1.テークバック(フェースが目標に対して”開いている”) |
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| 2.インパクト(フェースが目標にスクエアに向いている) |
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| 3.フォロー(フェースが”閉じている”) |
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